【ホワイトハンドコーラスとは】
「舞台から未来を創る」
ホワイトハンドコーラスは、1995年に社会問題解決型の音楽教育「エルシステマ」の本拠地ベネズエラで誕生したインクルーシブな芸術活動を行う合唱隊です。メンバーの半数以上は、ろう者、難聴や視覚障害、発達障害を抱えている子どもや車椅子ユーザーです。多様な子どもたちが互いの力を合わせて音楽を表現します。手話や表情の 表現で歌う(手歌)サイン隊と、声で歌う声隊がともに奏でる音楽は、見えない壁を乗り越える 未来の世代の芸術創造です。日本においては2017年より活動を開始。2020年より一般社団法人El Sistema Connectと公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場の共催事業として活動を行なっています。現在は東京・京都・沖縄において100名近い子どもたちが参加しています。
指導は芸術監督であるコロンえりか(ソプラノ歌手)や井崎哲也(ろう者劇団特別顧問)をはじめとして、現役で活 躍するプロの音楽家や俳優、パフォーマーが行っています。主な活動は2021年新国立劇場オペ 「Super Angels」への出演、NHKみんなのうた「ツバメ」、バッハ・コレギウム・ジャパン「クリスマス・スペシャル・コンサート」出演や京都コンサートホールにおける自主公演など。写真家 とのコラボ作品展「第九のきせき」や、絵本ムービー「ミルとキクとポッシボ」制作など幅広い 活動を通して障がい者と共創する新しい芸術活動の普及を目指しています。
【ホワイトハンドコーラスの特徴】
1、子どもと一緒にインクルーシブな未来をデザインする
2、 障がいの有無や経済状況に関わらず無償で参加できる
3、プロの表現者との芸術創造
【受賞】
2019年11月 ローマ法王来日に合わせ演奏 メダル授与
2021年2月「京都はぐくみ憲章推奨団体」としてはぐくみアクション賞
2022年10月 「SDG’s岩佐賞ジャパンスカラシップ 芸術賞」※田頭真理子xホワイトハンドコーラスNIPPON 「第九のきせき」
2023年8月 KIDS DESIGN賞 「子どもの創造性と未来を拓くデザイン」部門受賞
2023年8月 2024ZERO PROJECT AWARD 最終選考
【ホワイトハンドコーラスNIPPON】
ホワイトハンドコーラスメンバー募集中!
6歳から18歳、障害のある子どももない子どもも参加できます。
練習は毎週日曜日の13:00−17:00の間に行っています。
詳しい予定や練習場所は各地の窓口へメールでご連絡ください。
>東京の体験・見学を申し込む info[at]elsistemaconnect.or.jp
>京都の体験・見学を申し込む kyoto[at]elsistemaconnect.or.jp
>沖縄の体験・見学を申し込む okinawa[at]elsistemaconnect.or.jp
※[at]を@に変換してメールを送信ください。
ホワイトハンドコーラス応援隊募集中!
ファシリテーター養成講座を開講します!
障害者アーツ法(障害者による文化芸術活動の推進に関する法律)が2018年に施行されてから5年。
芸術の担い手や活動に関わる人材の不足が指摘されています。障害のあるなしに関わらずアートを楽しみ、創造する機会を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?特に子どもを取り巻く教育システムでは、インクルーシブな学びや出会い、協働の場が少なく、民間芸術団体や公共の施設が共同で場作りをしていく意義は大きいと言えます。
「ホワイトハンドコーラス」は、1995年にベネズエラで生まれた、インクルーシブな合唱隊です。聞こえる人も、聞こえない人も、見えない人も、見える人も、多様な人々を繋ぐのは「うた」です。声だけでなく、手や表情で音楽を伝えます。ホワイトハンドコーラスは、2013年ザルツブルグ音楽祭で万雷の拍手を受け、芸術的に新たな境地を開いただけでなく、差別や偏見のない社会変容を促してきました。世界的な音楽家を数多く輩出してきたエル・システマのユニークなプログラムが日本で導入されて5年になります。これまで、日本のろう学校、盲学校、普通級などで交流のなかった子どもたちが一緒に舞台活動をめざすことにより、インクルーシブ・マインドをもった次世代が育っています。東京においては東京芸術劇場との共催事業としてワークショップを開催。京都・沖縄においても自治体や教育機関と連携しながら活動を進めています。様々な背景を持つ子どもや青年と一緒に、舞台芸術活動を目指す方々のために、全8回のオンライン講座を実施します。
【対象】
①音楽や身体表現を活用し、障害のある子どもとの活動に必要なスキルを学びたい方
①ファシリーテーターや、劇場での運営企画者
②ホワイトハンドコーラスの活動について理解を深め応用したい方
【プログラム】
2023年3月1日(水) 20:00-21:30
《第1回》インクルーシブ・アートで世界が変わる〜想像と創造のチカラ
登壇者:コロンえりか
2023年3月15日(水) 20:00-21:30
《第2回》エル・システマとは何か〜理念と方法論
ゲスト登壇者:エルシステマ本部(ベネズエラ)プロジェクトマネージャー
※スペイン語通訳あり
2023年3月29日(水) 20:00-21:30
《第3回》ホワイトハンド コーラスの基本理念、練習実践における教材や楽譜の活用
登壇者:コロンえりか
ゲスト登壇者:久保田恭子(保護者)
2023年4月12日(水) 20:00-21:30
《第4回》聴覚・視覚障害への理解を深めるために必要なこと
ゲスト登壇者:井崎哲也(日本ろう者劇団顧問)
2023年4月26日(水) 20:00-21:30
《第5回》ろう者と音楽について〜「見える音楽」の創造
登壇者:コロンえりか
2023年5月10日(水) 20:00-21:30
《第6回》活動におけるバリアフリーとユニバーサルマナー
ゲスト登壇者:親川修(NPO法人バリアフリーネットワーク会議代表)
2023年5月24日(水) 20:00-21:30
《第7回》障害の垣根を超えた創造活動のために
ゲスト登壇者:鈴木順子(東京芸術劇場 副館長)
2023年6月7日(水) 20:00-21:30
《第8回》観客・作り手・コミュニティに必要なこと
ゲスト登壇者:嶋田由美(学習院大学教授)
【登壇者】
・コロンえりか(ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)
・井崎哲也(日本ろう者劇団)
・エルシステマ本部プロジェクト・マネージャー
・親川修(NPO法人バリアフリーネットワーク会議代表)
・鈴木順子(東京芸術劇場 副館長)
・嶋田由美(学習院大学教授)
【概要】
隔週水曜日
20:00-21:30
オンライン(ZOOMを使用)
全8回
全回参加者には修了ディプロマを発行
※手話通訳あり
※後日アーカイブ視聴可能
・料金:各回1500円
(全コース割引は10000円)
先生紹介
コロンえりか
ベネズエラ生まれのソプラノ歌手。駐日ベネズエラ大使夫人。2019年東京国際声楽コンクールでグランプリ、歌曲の両部門で優勝。CD「BRIDGE」。4児の母。2017年よりホワイトハンドコーラス芸術監督。
井崎哲也
日本ろう者劇団顧問、俳優。佐賀検出身、1980年日本ろう者劇団設立のメンバー。トット基金 手話教室講師。ホワイトハンドコーラスNIPPON手話指導。映画「おもいで写眞」靴作り役として出演。
田家佳子
1996年日本ろう者劇団に入団。自主公演視覚演劇、地方公演ムーブメントシアター、手話狂言の立衆役などに出演。劇団内唯一の聴者であるため、役者である傍ら必要に応じて手話通訳も務めている。
ケーマトーマ
手話通訳、手話パフォーマーのコンビ。情報番組や東京オリパラ公式イベント、ライブやショーなど、全国で活動中。手話教室や高校手話部での指導も行い、TV朝日、NHKで手話協力。手話を広める活動中。Twitter @KEIMATOUMA
中坂文香
京都市在住のメゾ・ソプラノ歌手。ソリストとして様々な舞台に出演。
またヴォーカルトレーナーとして個人や合唱団との関わりも多く、音楽を愛する多くの人々から信頼を得ている。スパイスカレーとチョコレート、コーヒーが大好き。