耳が聞こえない子どものために、
大好きな音楽を家で封印
ある女の子のご家族のエピソードなんですけど、その子のご両親はとっても音楽が好きで、いつも家で音楽を聞いたり、コンサートに行ったりしていたらしいんです。
でも、生まれてきた女の子の耳が聞こえないことが分かって、
「自分たちだけ音楽を楽しむのはフェアじゃない」と、家で音楽を封印したらしいんです。
世界一
インクルーシブな音楽
ホワイトハンドコーラス
聴覚・視覚に障害があったり、車いす、自閉症、
発声に困難を抱えるなど、社会的マイノリティの
子どもが多くを占める合唱団が奏でる音楽。
目の見えない子は声で歌い、発声の難しい子は白い手袋をして歌の世界を表現することから、
ホワイトハンドコーラスと呼ばれています。
だからこそ逆境を
ワクワクに変えられる
子どもたちが
「できた」を実感できる
体のどこかに障害を抱えていても、経済的に困窮していても、みんなが歌える場所がホワイトハンドコーラス。そして、さまざまな歌を重ね仲間と共に1つの音楽をつくるチャレンジを通してこれまで気づかなかった可能性を発揮し、「できた!」の自信につながります。
たくさんの人が音楽を
楽しめる
ホワイトハンドコーラスでは、「音」に縛られずに手や顔の表情、全身を使って音楽の世界を表現します。聴覚に障害を抱える人を含め、これまでよりもたくさんの人に音楽の楽しさを届けます。
ホワイトハンドコーラスの起源
エル・システマとは?
ベネズエラ発祥の音楽教育プログラム、「エルシステマ」。1975年、ホセ・アンントニオ・アブレウ博士によって貧困、暴力や差別から子どもたちを守り、自己肯定感と夢をもつ社会の一員を育てるために創設され、当時は彼の家で学生たちに教えるという少人数のグループ活動でした。現在では、シモン・ボリバル音楽財団に属し、世界で60万人の子どもたちが参加する大プロジェクトとなっています。
Story
未来をつくる僕の、
私のストーリー
耳が聞こえない子どものために、
大好きな音楽を家で封印
ある女の子のご家族のエピソードなんですけど、その子のご両親はとっても音楽が好きで、いつも家で音楽を聞いたり、コンサートに行ったりしていたらしいんです。
でも、生まれてきた女の子の耳が聞こえないことが分かって、
「自分たちだけ音楽を楽しむのはフェアじゃない」と、家で音楽を封印したらしいんです。
その後、その子はホワイトハンドコーラスのメンバーになって、どんどん音楽を楽しむようになりました。ある時、「音楽って何?」とその子に聞いたら「音は全く聞こえないけど、私は手歌ができるから完璧に歌える。私にとって音楽は自分を表現するもの」って答えたんですね。
私にはその子の感覚を完璧に理解することはできませんが、情景をイメージしてそれを表現している彼女の行為は音楽そのものだと思います。
そうして娘さんが音楽を一緒に楽しめるんだということが分かって、家の中でまた音楽を楽しむようになったと聞きました。
みんなが語るホワイトハンドコーラス
の魅力
ホワイトハンドコーラスNIPPONメンバー
病気になっても、難病で治らなくても、障害をもっても、表現は自由で、音楽、そして自分には無限大の可能性がある!どんな人でも、どんな自分でも、表現する自由があって、お互いを尊重し、歓びを分かち合える。そんな世界が広がるきっかけとなりたいです。
ホワイトハンドコーラスNIPPONメンバー
自分の現実の感情とは別に、歌詞の世界に入り込んで、いろんな人の気持ちを表せるので、音楽は不思議だなぁと思います。
ホワイトハンドコーラスNIPPONメンバー
手話を学ぶ場であると同時に今までとは違う形の音楽に触れられて、楽しくて自分らしくいられる場所です。
ホワイトハンドコーラスNIPPONメンバー
心が落ち着く場所です。全員が「自分の出来ること」を精一杯やっているので、自分のままで頑張ろう!と勇気が湧いてきます。
メンバーの保護者
新しい世界に生き生きと飛び込んでいく姿に、娘の成長とホワイトハンドコーラスの可能性を感じました!障害があるないに関わらず、ともに音楽を愛し、ともに音楽を表現し、ともに音楽を楽しむことができる!ホワイトハンドコーラスの内に秘めた情熱と音楽への愛が世界に届きますように!!
メンバーの保護者
とても繊細で不安の強い娘。普段の様子からは想像ができない程、自信にあふれ、堂々と舞台に立つ姿を見る事ができ、メンバー、そしてご指導くださる先生方には本当に感謝しています。誰もが主役、誰もがかけがえのない存在として大切に関わって頂けるからこその娘の笑顔だと思います。
ZERO PROJECT AWARD受賞
KIDS DESIGN賞 受賞
子どもの創造性と未来を拓く
デザイン部門
子どもの
コーラス参加
92人
公演を
鑑賞した観客
15,448人
来場者満足度
95%